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なぜ私はFX専業トレーダーを勧めないのか?

こんにちは、ふくおです。
今日は、FX専業トレーダーになることの落とし穴について、私自身の体験と多くのトレーダーを見てきた経験を基にお届けします。是非ご一読いただけますと幸いです。
目次

専業トレーダーへの憧れと現実のギャップ

「自由な生活」という幻想

「毎朝満員電車に揺られて会社に行くのがもう嫌だ!」
「上司や同僚、部下との人間関係はもうウンザリだ!」
「FXで稼げるようになったら、会社を辞めて自由な生活を送りたい!」

これは、3年前に交流のあったAさんの言葉です。当時41歳のサラリーマンだったAさんは、副業でFXを始めて半年ほどで月に20万円ほど稼げるようになっていました。本業の給料が手取り25万円だったので、「もう少し頑張れば専業でやっていける」と考えていたのです。

私は当時、Aさんに「もう少し様子を見た方がいい」とアドバイスしました。しかし、Aさんの専業への憧れは強く、結局その年の年末に会社を退職してしまいました。

専業トレーダーになった最初の3ヶ月間、Aさんは確かに順調でした。 朝はゆっくり起きて、コーヒーを飲みながらチャートを眺める。好きな時間にトレードをして、疲れたら昼寝をする。まさに理想的な生活に見えました。

しかし、4ヶ月目から状況が変わり始めました。時間に余裕があるため、本来なら見送るべき微妙なチャートパターンでもエントリーしてしまうようになったのです。
「せっかく時間があるのに、今日は何もトレードしないなんてもったいない」という気持ちが、判断を狂わせていました。

会社員時代は、限られた時間の中で「これは確実に勝てる」と思うチャンスだけを狙っていました。しかし、時間が無制限にあると、「もしかしたら勝てるかもしれない」という曖昧な根拠でもトレードしてしまうようになってしまったのです。

収入の不安定さという重圧

専業になって半年が経った頃、Aさんから久しぶりに連絡がありました。声のトーンが明らかに沈んでいました。

「ふくおさん、実は先月、大きく負けてしまって…。今月の生活費が足りなくなりそうなんです」

詳しく聞いてみると、前月は15万円の損失を出してしまい、貯金を切り崩して生活していることが分かりました。会社員時代は副業として気楽にやっていたFXが、今度は「絶対に勝たなければ生活できない」 という重圧に変わっていたのです。

この重圧が、さらにAさんの判断力を狂わせました。負けを取り返そうと、普段の2倍、3倍のロットでトレードするようになってしまったのです。まるで、借金返済のためにパチンコで一発逆転を狙う人のような状態になっていました。

私自身も過去にネットビジネスで1500万円を失った経験があるので、Aさんの気持ちは痛いほど分かりました。お金に困ると、人は冷静な判断ができなくなるものです。特に、「今日勝たないと明日の食費がない」という状況では、リスク管理なんて二の次になってしまいます。

専業トレーダーが陥りやすい3つの罠

時間があるからこそ生まれる「過剰トレード」

Aさんの例でも分かるように、専業トレーダーの最大の敵は「時間の余裕」なのです。これは一見矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、実は多くの専業トレーダーが陥る典型的な罠なのです。

会社員の頃、私は朝の通勤電車の中でスマートフォンでチャートをチェックし、昼休みに15分程度、夜帰宅してから1時間程度しかトレードの時間がありませんでした。それが逆に功を奏していたのかも知れません。

ところが、時間が無制限にあると話は変わります。朝起きてチャートを見て、「今日は特に良いチャンスがないな」と思っても、午後になって「少し動きが出てきたかも」と再びチャートを見てしまいます。夕方になると「欧州時間で何か起こるかもしれない」と期待してしまいます。この「かもしれない」から生まれる「過剰トレード」が、実は大きな落とし穴だったのです。

これは、まるで暇つぶしにパチンコ店に入ってしまう人の心理と同じです。本来は「勝てる時だけやる」はずが「時間があるからやってしまう」に変わってしまうのです。

私が知っている別の専業トレーダーのBさんは、「1日に20回以上エントリーしてしまう日がある」と悩んでいました。会社員時代は1日1回程度のエントリーで月に安定して利益を出していたのに、専業になってから成績が悪化してしまったのです。

社会との接点を失うリスク

専業トレーダーになると、もう一つの大きな問題に直面します。それは社会との接点を失ってしまう、社会から孤立してしまうことです。

会社員として働いていると、同僚との会話、取引先との打ち合わせ、通勤途中で見かける人々の様子など、自然と社会の動きを肌で感じることができます。これらの情報は、実はFXトレードにとっても非常に重要な要素なのです。

例えば、「最近、会社の同僚がみんな節約志向になっている」という情報から、消費の冷え込みを予測できることがあります。「取引先の社長が『円安で輸入コストが上がって困っている』と言っていた」という話から、為替の影響を実感として理解できることもあります。

しかし、専業トレーダーになると、こうした「生の情報」に触れる機会が激減してしまいます。情報源がニュースサイトやSNSだけになってしまい、現実の経済活動から遠ざかってしまうのです。

また、毎日仕事をしていれば、定期的にお給料が銀行口座に振り込まれていました。しかし専業となると、収入はもちろん、経費計算、税金納付、確定申告、健康保険や年金など、福利厚生に関することは全て自分でやらなければなりません。このように精神的な負荷もかかってくるのです。

さらに深刻なのは、孤独感によるメンタルへの影響です。一人で家にいてチャートとにらめっこしていると、だんだん判断力が鈍ってきます。「これは上がるはずだ」という思い込みを、誰にも相談できずに抱え込んでしまうことがあります。

私は心臓病を患った経験がありますが、病気で家にいる時間が長くなった際に、この孤独感の恐ろしさを実感しました。「人間は社会的な生き物なので、他人との接触がないと精神的なバランスを崩しやすくなる」ということを身をもって知ったのです。

「勝たなければ明日ご飯が食べられない」というプレッシャー

専業トレーダーが直面する最も大きなプレッシャーは、「負けることが許されない」という心理状態です。

副業でFXをやっている時は、「今月は負けたけど、来月頑張ろう」と気楽に考えることができます。なぜなら、本業の給料があるので生活に困ることがないからです。しかし、FXが唯一の収入源になると、負けることが「ご飯が食べられない」という直接生活の危機に繋がってしまいます。

この状況になると、本来なら損切りすべき場面でも「もう少し待てば戻るかもしれない」と考えてしまいます。損失を確定することが、そのまま生活費の減少を意味するからです。

私が自己破産した時のことを思い出してみると、まさにこの心理状態に陥っていました。「この投資で失敗したら本当にお金がなくなってしまう」という恐怖から、冷静な判断ができなくなってしまったのです。

結果として、小さな損失で済むはずだったものが、大きな損失に膨らんでしまいました。「絶対に負けられない」という気持ちが、逆に大きな負けを招いてしまうという皮肉な結果になったのです。

なぜ兼業トレーダーの方が成功しやすいのか

安定収入がもたらす心理的余裕

私が現在、公営住宅暮らしという決して裕福ではない状況でも、月10〜15万円の安定したFX収益を上げられているのには理由があります。それは、「負けても生活に困らない」という心理的余裕があるからです。

現在の私は、心臓病の影響もあって本格的な就労は難しい状況ですが、体力的・精神的にあまり負担にならないパートをして、生活費の足しにしています。キャリアアップなどプライドを捨てるのは大変でしたが、月に5万円でも稼げれば、精神的にはとても楽になりますからね。加えて、妻のパート収入、そして公営住宅の家賃減免など、工夫次第で基本的な生活は成り立っています。

お金に余裕がある時ほど、良い投資判断ができるというのは、投資の世界では昔から言われていることです。これは、心理的な余裕が冷静な判断力を生むからなのです。

限られた時間が生む集中力

兼業トレーダーのもう一つの大きな利点は、トレードに使える時間が限られていることです。これは一見デメリットのように思えますが、実は大きなメリットなのです。

私が会社員だった頃を振り返ってみると、トレードできる時間は主に以下の通りでした。朝の通勤時間にスマートフォンでチャートチェック(約30分)、昼休みに簡単なエントリー判断(約15分)、夜帰宅後にじっくりとチャート分析とトレード(約1時間)。

この限られた時間の中では、「本当に勝てる確信があるチャンス」だけを厳選するしかありませんでした。曖昧な根拠でのエントリーは時間の無駄なので、自然と質の高いトレードに集中することになったのです。

これは、まるで限られた予算で買い物をする時の心理と同じです。お金に余裕がある時は「これも欲しい、あれも欲しい」と無駄遣いをしてしまいがちですが、予算が限られていると「本当に必要なもの」だけを慎重に選ぶようになります。

時間についても同じことが言えます。時間が無制限にあると「とりあえずエントリーしてみよう」という甘い判断をしてしまいがちですが、時間が限られていると一つ一つのエントリー判断がより慎重になるのです。

多様な収入源の重要性

私は人生で多くの失敗を経験してきましたが、その中で学んだ最も大切なことの一つが「一つの収入源に依存することの危険性」です。

実は、私は過去にネットビジネスで1500万円を失った時、そのビジネスからの収入だけを当てにしていました。それが突然なくなった時の絶望感は、今でも忘れることができません。その後の自己破産、マイホームの喪失という辛い経験は、すべて「一つの収入源への過度な依存」が原因だったのです。

そして、そういう話をすると、決まってこのように言う人がいます。
「大丈夫、私は絶対にそうならないから!」
果たしてそのように言い切れるでしょうか?

確かに勝負事は、勝たないと意味がないのかもしれません。しかし、この先、絶対に負けないという保証はあるでしょうか?現に、トレーダーの90%は負けて去っていく世界なのです。万が一負けた時には、他に頼れる収入源がなくなってしまいます。

このように、最悪のシナリオも常に考えておかなければ、いつか路頭に迷う結果となります。それも。、あなた一人だけならまだしも、家族がいる場合は、家族も路頭に迷うことになってしまいます。

それでも専業を目指したいあなたへ

専業になる前に必ず確認すべき3つの条件

ここまで専業トレーダーの危険性について述べてきましたが、それでも専業を目指したいという方もいるでしょう。そんなあなたには、最低限クリアしておくべき条件があります。

まず第一に、最低でも1年分の生活費を現金で確保しておく ことです。これは、FXの利益とは別に、通常の貯金として持っておく必要があります。なぜなら、どんなに優秀なトレーダーでも、必ず調子の悪い時期があるからです。農家の人が、急な天災に備えて必要資金を蓄えておくのと同じです。

私がAさんにアドバイスした時も、この点を強調しました。しかし、Aさんは「FXで稼げているから大丈夫」と楽観視していました。結果として、調子が悪くなった時に生活費に困ってしまい、さらに無理なトレードをする悪循環に陥ってしまったのです。

第二に、最低でも半年~1年間は安定した月利実績を継続していることです。たまたま数ヶ月間調子が良かっただけでは、専業トレーダーとしてやっていくには不十分です。相場には年間を通して様々な局面があり、どんな相場環境でも利益を出せることを証明する必要があります。

第三に、家族の理解と協力体制を確保しておくことです。専業トレーダーは精神的にも肉体的にも負担の大きい職業です。家族のサポートなしには続けることが困難です。強いて言えば、あなたの事業内容について、家族から「これなら大丈夫だね」とお墨付きをもらえるような状況が理想です。

専業トレーダーとして成功するための心構え

もしこれらの条件をクリアして専業トレーダーになるなら、FXを「ギャンブル」ではなく「ビジネス」として捉えることが絶対に必要です。

ビジネスとして捉えるということは、感情に左右されない仕組みを作るということです。例えば、
「1日のトレード回数は最大3回まで」
「1回の損失は資金の2%まで」
「連続して2回負けたらその日はトレード終了」
といったルールを決めて、それを機械的に守ることです。

また、常に学び続ける姿勢も欠かせません。相場は常に変化しているため、過去に通用した手法が将来も通用するとは限りません。新しい知識を吸収し、自分のトレード手法を進化させ続ける必要があります。

私自身、58歳になった今でも毎日新しいことを学んでいます。年齢を理由に学習を止めてしまったら、相場の変化についていけなくなってしまうからです。

私が伝えたい本当のメッセージ

FXは人生を豊かにするツールであるべき

私がFXに関わって多くの人を見てきた中で、最も重要だと感じていることがあります。それは、FXは人生を豊かにするためのツールであって、それ自体が人生の目的ではないということです。

お金を稼ぐことだけを目的にFXをやっていると、必ず無理をしてしまいます。「今月は絶対に20万円稼がなければならない」という目標を立てると、その目標を達成するために危険なトレードをしてしまいがちになります。

私が1500万円を失った時も、まさにこの状態でした。「投資で大きく稼いで、経済的自由を手に入れる」という目標に固執しすぎて、冷静な判断ができなくなってしまったのです。

本当の自由とは、お金に振り回されないことです。FXで月に100万円稼いでも、それを失う恐怖に怯えて毎日を過ごすなら、それは自由とは言えません。むしろ、私のように月に10万円でも15万円でも安定して稼げて、心穏やかに過ごせる方がよほど豊かな人生だと思います。

あなたらしいトレードスタイルを見つけよう

FXの世界には、「月利30%を達成した」「1年で資金を10倍にした」といった華々しい成功談があふれています。しかし、他人の成功事例に惑わされてはいけません

大切なのは、あなたの生活スタイル、性格、経済状況に合ったトレード手法を見つけることです。私の場合、心臓病という持病があり、あまりストレスをかけることができません。そのため、ゆったりとしたスイングトレードを中心に、1回のトレードで大きな利益を狙わず、小さな利益を積み重ねるスタイルを採用しています。

まとめ

FX専業トレーダーへの憧れは理解できますが、現実は想像以上に厳しいものです。時間を持て余すことで生まれる過剰トレード、確約できない収入への不安、社会との接点を失うリスクなど、多くの落とし穴が存在します。

本当に大切なのは、あなたの人生全体が豊かになることです。FXは人生を豊かにするツールの一つであり、それ自体が目的ではありません。兼業トレーダーとして安定した本業を持ちながら、心に余裕を持ってトレードすることで、より良い結果を得られる可能性が高まります。

私自身、58歳で公営住宅暮らしという状況でも、FXで月10〜15万円の安定収入を得られているのは、生活の基盤があるからこそです。あなたも焦らず、自分のペースで着実にスキルを磨いていってください。

追伸

この記事を書きながら、私は過去の自分を思い出していました。私も一時期、FXで大きく稼いで専業トレーダーになりたいと夢見ていた時期がありました。しかし、1500万円を失い、自己破産を経験し、心臓病を患い、マイホームを失った今だからこそ分かることがあります。

人生で本当に大切なのは、お金だけではありません。家族との時間、健康、そして心の平安です。FXはあくまでも人生を豊かにするための手段の一つに過ぎません。いくらお金があっても、家族が離れてしまったり、健康を害してしまったり、心が穏やかでなければ、人生はつまらないものになってしまいますからね。もっと極端な言い方をすれば、いくらお金があっても死んでしまえば元も子もないですからね。むしろお金が無くても、生きてさえいれば良いことはあります。

あなたがどのような状況にいても、焦る必要はありません。私のように失敗だらけの人生を歩んできた者でも、今こうして多くの方にメッセージを伝えることができています。あなたにも必ずあなたらしい成功の形があります。

毎日少しずつでも前に進んでいけば、必ず道は開けます。私は還暦を目の前にして、心臓病という制約がありながらも、妻と二人で公営住宅で穏やかな日々を送っています。そして、FXを通じて得た経験を、同じように悩んでいる方々に伝えることができています。

あなたの人生も、きっと素晴らしいものになります。一緒に歩んでいきましょう。あなたの挑戦を心から応援しています。

ふくお

https://open.spotify.com/episode/6KkfbTX11fK3oCFyjNUe2k?si=4cab618fac824a59

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